弔辞を頼まれたとき

弔辞を頼まれたとき

弔辞を頼まれたとき

弔辞は故人を見送る最後のメッセージです。弔辞を頼まれたら、1,000字程度にお別れの言葉をまとめます。弔辞を読むときは故人への思いを胸に浮かべながらゆっくりと読み進めてください。

弔辞を頼まれたとき

弔辞の手順

 人の死をいたみ悲しむ気持ちをあらわした言葉や文のことを「弔辞」または「弔詞」といい、葬儀の際に故人を見送る最後のメッセージでもあります。

 弔辞は、故人の友人、故人の職場の代表、故人と縁の深かった人などが遺族から頼まれることが多いようです。

 弔辞を読む人は、告別式で名前を呼ばれたら、弔辞を手に霊前へと進みます。僧侶、遺族に一礼したあと、霊前の遺影に対して拝礼をします。包みから弔辞を取り出し、右手で巻紙を開いていき、目の高さに掲げて読んでいきます。弔辞を読み始めるときは、最初に「弔辞」と言います。

 弔辞を読み終えたら、弔辞を巻いてたたんでもとの包みにおさめます。霊前に拝礼したあと、僧侶、遺族に一礼し、元の席に戻っておしまいです。

 弔辞は一人だけとは限りません。大きな告別式になると複数の人が弔辞を読むことがあります。一人で長々と読まないように、3分から5分程度をめどにとどめてください。字数に換算すると、1,000字から1,500字程度におさめます。本コラムは各回1,500字前後ですので、文字数の目安にしてみてください。

弔辞の読み方

 弔辞は、低めの声でゆっくりと読んでいきます。低いといっても遺族や会葬者に聞き取れなければいけませんので、はっきりと読みましょう。ゆっくりのコツは、間を取りながら語りかけるように話すことです。
 朗読のように一本調子で読み続けると味気ない感じがします。せっかく弔辞を任されたのですから、故人との思い出を胸に浮かべながら、感情を込めて淡々と読んでいきましょう。感情が抑えきれず嗚咽を含めたり泣き叫んだりすることは慎んでください。

弔辞の書き方

 弔辞は奉書紙または巻紙に薄墨で書くのがマナーです。ただし、最近は便箋に万年筆で書くケースもよく見かけるようになりました。巻紙にこだわる必要はないでしょう。

 弔辞は、(1)導入部分、(2)訃報に接した時の気持ち、(3)故人の生前のエピソード、(4)故人に対する思い、(5)お別れの言葉の順にまとめましょう。

では、弔辞の文例を紹介します。

 ○○○○さん、今日は哀しいお別れにまいりました。突然の訃報に私たちは、本当に驚き深い悲しみでいっぱいです。私たちの胸は、悲しい思いで今にも張り裂けそうです。人情味厚く、誰に対しても誠心誠意、公平無私だった○○○○さん。誰もがその風格を親しみ、その徳を慕っておりました。その飾らないお人柄、その優しさにはお礼の言葉もございません。○○○○さんの寝食を忘れてのご努力は、ここに申し上げるまでもなく、ご功績は永久に消えることはありません。残された私たちがそれぞれ精一杯生き抜くことが、○○○○さんのご遺志を継ぐことになると思います。願わくば、末永く私たちの行く手をお見守りください。このうえは、○○○○さんが安らかに眠られることを衷心よりお祈りいたしまして私のお別れの言葉といたします。(340字。故人のエピソードや故人への思いなどを加筆してください。)

 弔辞を書くにあたっては、「いよいよ」「ますます」「返す返す」「次々」「また」などの繰り返し言葉や、「切る」「離れる」「とんでもない」などの縁起の悪い言葉は使わないように気をつけてください。直接的な表現も避けてください。「死ぬ」は「息をひきとる」に、「死去」は「逝去」に、「生きている」は「ご生前」に言い換えてください。故人にとってマイナスとなるエピソードには触れないように注意しましょう。

 なお、弔辞を読むときは、氏名、名称、日付、経歴などの言い間違いのないように、十分に気をつけてください。

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