無縁墓と墓じまい

無縁墓と墓じまい

無縁墓と墓じまい

 お墓を継ぐ人のことを墓守(はかもり)と言います。墓守は、お墓参りや法事などをとりまとめる施主でもあり、一般には故人の跡を継ぐ親族がつとめます。

無縁墓と墓じまい

104-1 お墓の4割が無縁墓!?

お墓を継ぐ人のことを墓守(はかもり)と言います。墓守は、お墓参りや法事などをとりまとめる施主でもあり、一般には故人の跡を継ぐ親族がつとめます。お墓の管理や法事には手間と費用がかかりますが、墓守はその負担の責任を負わなければなりません。寺院の檀家となれば、法事のたびにお布施の負担も必要になります。こうした墓守の負担の重さや少子化による墓守のなり手不足から、墓守がいなくなってしまう、いわゆる無縁墓が増えていると言われています。そして、無縁墓から撤去された墓石が破砕処分されずに不法投棄などで山中に捨てられて、墓石が山積みとなった「墓の墓場」と化していることが時々報じられています。
お墓の所有権は「祖先の祭祀を主宰すべき者」にあります。一般には長男などの相続人が所有者になります。しかし、男性の相続人がいなかったり、誰も相続しない相続放棄が行われていたり、いわゆるおひとりさまが亡くなって相続人が一人もいないときなどは、お墓の所有権を持つ墓守がいません。そうすると、ご先祖様が眠っているお墓が無縁墓にならざるを得ないのです。ある自治体の調査によると市内墓地にある4割以上のお墓が無縁墓になっているそうです。このように、お墓を放置してしまわずに、ご先祖様をしっかり供養したうえでお墓を片づける、墓じまいが注目されています。

104-2 墓じまい

お墓は私たち(此岸)とご先祖様(彼岸)の間をつなぐ拠りどころです。無縁墓になってしまうと、草木が生い茂りお隣のお墓に迷惑が掛かってしまいます。お供え物を放置していると動物が食べ散らかすなどして不衛生になってしまいます。こうしたことのないように、まずはお墓の清掃を定期的に行うことから始めましょう。お墓が遠隔地にある場合やお墓の管理に手間をかけられないときは、お墓参りの代行サービスの利用を検討しましょう。
やむを得ず墓じまいをするときは、お墓から遺骨を取り出して、新しいお墓に入れる改装を行うか、散骨するか、自宅の仏壇等に置きます。
墓じまいでは、墓地区画からお墓を撤去し更地にして寺院に返さなければなりません。墓石の撤去費用は、墓地の広さ、墓石の量などで変わってきます。クレーンを使って墓石を移動しますので、それら作業の費用がかかりますし、クレーン車の入れない墓地では人手による運搬作業となり別途料金がかかります。基本料金だけで20万円以上かかると見積もっておくとよいでしょう。
また、墓じまいには、墓地の撤去費用のほか、お布施や離檀料など寺院への費用もあります。さらにその後の埋葬や散骨などにかかる費用をカウントすると、40~50万円以上かかるケースもあります。
墓じまいでは、費用のトラブルに加えて、親族間で話し合いがまとまらないなどの例もよく聞かれます。あらかじめ親族や関係者と話し合いを持って、全員が納得できる方法を選ぶようにしましょう。

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