自由葬

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仏教やキリスト教など特定の宗教形式に拠らずに、自由な形式で執り行うお葬式を無宗教葬または自由葬といいます。

自由葬

93-1 自由葬とは?

仏教やキリスト教など特定の宗教形式に拠らずに、自由な形式で執り行うお葬式を無宗教葬または自由葬といいます。
 自由葬はその名のとおり、お葬式の進行も自由に決めることができます。自由に決められるといっても、不慣れな儀式を一から考えることは難しいので、葬儀業者は、自由葬向けの式次第や祭壇・飾り・供花などの様々なオプションプランを用意しています。
 自由葬の進行について、一例を紹介しましょう。順に、「個人のお迎え」「安置」「諸手続き(死亡届の提出等)」「式進行等の打合せ」「式場設営」「お通夜」「告別式」「出棺」「火葬」「拾骨」「後飾り」と進行します。通常のお葬式の進行と大きく異なることはありません。
 さらに、自由葬の告別式の進行について見てみましょう。以下の例を見ると、一般的な仏教のお葬式とはずいぶん趣が異なることがわかります。

自由葬の流れの例

前奏曲 BGMまたは生演奏。読経がないため故人が親しんだ音楽などが流されることが多い。この間、遺族・参列者が会場に着席する。
献 灯 キャンドルを使って祈りを捧げる儀式。ロウソクに火を灯す。
開式の挨拶 司会者による開式の辞。
思い出 ビデオやスライド等を用いて故人の生涯を振り返る。
黙 祷 参列者全員で黙祷が行われる。献奏曲が流れる。
葬送の言葉 弔辞(弔いの言葉)
代表献花 狭義の告別の儀式、仏式の焼香の代わりに行われる。
遺族代表挨拶 ご葬家による挨拶。自由葬の理由などにも触れられる。
一般献花 狭義の告別の儀式、仏式の焼香の代わりに行われる。
閉式の挨拶 司会者による閉式の辞。
出 棺 棺の蓋を閉じ出棺する。参列者はお見送りをする。
後奏曲 BGMまたは生演奏

 無宗教の葬儀では、焼香に代わって献花がよく行われます。参考までに献花の作法を紹介しましょう。
①自分の番が来たら前方へと進んで喪主・遺族らに一礼。
②葬儀のスタッフから、献花用の花を受け取る。
③花は、茎の方を左手に、花の方を右手にして持つ。
④献花台の前へと進み、遺影に向かい一礼。
⑤花の根元の方が祭壇側にくるように持ちかえて、静かに献花台に花を置く。
⑥遺影に向かって一礼し黙祷(合掌はしない)。
⑦再び喪主、遺族らに一礼し、元の席に戻る。
 ポイントは③と⑤の花の持ち方です。また、⑥の遺影に向かって一礼・黙祷するときは、合掌はしません。合掌は仏教式の作法だからです。ただし自由葬ですので、故人へのお別れの気持ちを表す方法もまた、自由で構わないでしょう。

93-2 セレモニーを自由にアレンジできる

自由葬には決まったスタイルはありません。先に紹介した進行にこだわる必要もありません。実際に、ビデオ上映中心だったり、食事会中心だったり、コーラスや合唱、民謡や踊りなど、故人を偲ぶためのいろいろなセレモニーが催されることもあります。よくあるのは、家族葬に音楽葬を組み合わせた方法です。もちろん、自由な形であっても、あまり世俗的にならずに厳かな格調のある儀式を行うことが大切です。
 自由葬の費用は様々です。宗教者への費用がかからない分は、通常の葬儀よりは費用は節約できます。ただし、献花や生演奏、ビデオ上映など別に費用がかかることがありますので、必ずしも費用を低く抑えられるわけではありません。あくまで故人や遺族の希望を叶えることを第一に検討したいものです。

93-3 自由葬で注意したいこと

無宗教の自由葬といっても、多くの人は先祖代々まったく宗教に無縁ということはありません。仏教やキリスト教など何らかの宗教宗派に属しているとか、先祖代々のお墓がある場合もあるでしょう。菩提寺など宗教者とお付き合いがある場合は、戒名や納骨、法要の際に起こる後々のトラブルを防ぐためにも、自由葬を行うことを事前に相談しておくことが望ましいと言えます。また、自由葬に参列することが見込まれる他の親族などの了解を取り付けておくことにもお気遣いください。親族の反対が心配なときは、故人が生前のうちに、エンディングノートに自由葬で見送ってほしい旨を書き残しておくと理解が得られやすいかもしれません。
 自由葬のあとの年忌法要については、当然ながら遺族が自由に行うことができます。仏教式で執り行っても構いませんし、法要も宗教者を呼ばずに自由に故人を偲ぶのもよいでしょう。

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