神葬祭

神葬祭

神葬祭

 多くのお葬式は仏式で営まれますが、ほかに神式、キリスト教式などのお葬式もあります。このうち、神式によって行われる葬儀を神葬祭(しんそうさい)と呼んでいます。神葬祭は、神社の神職が神道の形式で執り行います。

神葬祭

116-1 神葬祭とは

 多くのお葬式は仏式で営まれますが、ほかに神式、キリスト教式などのお葬式もあります。このうち、神式によって行われる葬儀を神葬祭(しんそうさい)と呼んでいます。神葬祭は、神社の神職が神道の形式で執り行います。

 神式の葬儀は、亡くなった人の霊を守護神として家に留め置くという意味合いがあります。仏式の葬儀は、亡くなった人を極楽浄土にお見送りするものですので、それぞれ違いがあります。

 神葬祭では、仏式で見られるお焼香やお線香はありません。代わって、玉串奉奠(たまぐしほうてん)と呼ばれる祭礼が行なわれます。玉串奉奠とは、榊の枝に紙垂(しで)を付けた玉串を捧げる儀式です。次の手順で行います。

(1)斎主に一礼する

(2)玉串を右手で根元を上からつまみ左手で枝先を下から支えるようにして受け取る

(3)受け取った形のまま玉串を目の高さまでおしいただく

(4)根元が手前に来るように時計回りに90度回転させる

(5)左手を枝先に移動して持ち手を変える

(6)180度水平に回して根元を祭壇に向ける

(7)玉串を玉串案と呼ばれる台へ置く

(8)数歩退き、忍び手で二礼二拍手一礼を行う

(9)遺族に一礼してから下がる

 神社では、神殿に向かって「二拝二拍手一拝」でお参りします。神葬祭でも同じように「二拝二拍手一拝」でお参りします。ただし、神葬祭の拍手は、音を立てないようにそっと手を合わせて行います。これを「忍び手」と呼びます。

 神式の葬儀は、一般的に、帰幽奉告、枕直しの儀、納棺の儀、通夜祭および遷霊祭、葬場祭、火葬祭の順に行なわれます。火葬際の後は埋葬祭、帰家祭(きかさい)となります。神式の場合、故人の霊は守護神として家に宿るわけですから、火葬・埋葬が終わった後も、家に戻ってから儀式があるのです。

116-2 神葬祭に参列するとき

 神葬祭に参列するときの服装は、仏式の喪服と同じでよいとされています。包みの表書きは「御仏前」はNGです。「御霊前」か「御玉串料」と書きましょう。包みの封筒に花の絵があるものが売られていますが、神式では花は用いません。花は仏花と言うように仏式で用いられるものです。神職への謝礼としてお渡しするときは「御祭祀料」、あるいはたんに「御礼」と書きます。

116-3 服忌

 親族が亡くなって喪に服すことを服忌(ぶっき)と言います。忌とは故人の祀りに専念する期間、服とは故人への哀悼の気持ちを表す期間を表しています。ちなみに、以前は父母が亡くなったときの忌が
50日、服が13ヵ月と基準が定められていました。これが今日の「忌引き」のもととなっています。

 忌の期間中は、神社への参拝を遠慮します。50日を過ぎ忌が開けたら神事を行なってもよいとされています。

 今日の私たちの葬儀・葬礼は、仏式と神式の融合と見ることができます。家の門の入り口や台所などの水回りの近くにお神札を飾るのはまさに神式です。家の中で先祖をお祀りするところを神道では御霊屋(みたまや)、または祖霊舎(それいしゃ)と呼びます。神棚は仏式の仏壇と同じ意味合いがありますので、小さなものでも構いませんので、家の中に神棚を置いて、故人を守護神として祀ることをおすすめします。なお、仏式で供養という言葉は神式では祭祀と呼んでいます。つまり、先祖供養とは言わずに先祖祭祀と言います。

 各地の神社を氏神様と仰いで、子の誕生、七五三、入学・結婚などの人生の節目ごとにお祝いをする風習がありますが、これらもすべて神式で、広く一般に行われています。

 神式は仏式と同様に私たちの生活に根差した風習です。神式の葬儀でも、神さまに手を合わせる気持ちをもって臨みましょう。

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